―エネルギーの現状とこれからー

第2回の講師は科学ジャーナリストの瀧澤美奈子さんです。「エネルギーとは何か」という基本の説明から入り、文明とエネルギーの歴史と発展、現在のエネルギー事情についてというテーマで講義が進みました。近年、エネルギー問題がニュースや新聞で取り上げられることがありますが、“なんとなくそういうもの”として広まっていたため、今回の瀧澤さんの講義はエネルギーの意味を再確認できる良い機会となりました。

質疑応答では、「地球温暖化の影響で深海の温度が上がっていると聞きました。気温より地熱の影響で上下していることはありますか?(→地熱の影響は、宇宙からのエネルギーの影響と比べると微々たるものです。地球のエネルギー収支は、宇宙(太陽が主)からが99.97%、地熱からは0.025%と言われています。)」、「日本の主流は、マルサス主義とソロー主義※のどちらですか?(→ソロー主義寄りのミックスだと思います。TPOや分野によってコントロールすることが重要です。例えば絶滅危惧種を保護するには生息地の保護・利用の抑制など”マルサス主義的対策”が必要ですが、石炭や石油の利用に関しては代替資源の研究や効率化の追求といった”ソロー主義のアプローチ”が必要になるからです。)」、「波の力による発電はどこまで進んでいますか?(→技術は確立されていますが他の発電方法に対抗できるコストに至っていないので普及が難しいですね。日本は高い技術力を持っていますが、自然との共生とコスト問題の壁があるのが現状です。)」、など様々な質問が出ました。

後半は、自分にできるエネルギー対策について、省エネ・創エネ・省資源・生活スタイルの切り口から話し合いました。とくに“生活スタイル”には、「早寝・早起き」「エコドライブ」「グリーンコンシューマー」など多くのアイデアがあがりました。

※マルサス主義・・・資源利用の抑制・制限を行うことで資源枯渇を防ぐという考え方
※ソロー主義・・・技術革新によって資源利用の幅を広げるという考え方

会場の様子

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