竹内敬二さん(朝日新聞・編集委員)をお迎えし、講演会「原発事故と日本のエネルギー事情」を行いました。福島原発事故の概要、報道の難しさと混乱、これまでの日本のエネルギー政策とその特徴(原子力頼りの問題点と今の混乱)、これからのエネルギー政策、そして1990年から4度の現地取材をしているというチェルノブイリ事故について、データを交えながら分かりやすくお話いただきました。
今回の事故で、「原子力は人間の力では制御できない」ことが明らかになりましたが、日本は原子力政策の変革を支える社会的基盤が弱い。なぜなら、脱原子力を掲げる主要政党もなく、自然エネルギーの導入も極めて少なく、さらに国内での電気の融通もつかないからです、と竹内さん。脱原子力の力とは、脱原発の議論を蓄積し制度を整えること、つまり“世論”と“制度”にほかなりません、と強くおっしゃっていました。また、報道側に身を置く者としての「事実を報道できたか」「信頼がくずれた」「我々は何を報道していたのか」といった反省や、「正面から原子力エネルギーを否定するメディアの論調はありません」というお話も印象的でした。
また、海外の自然エネルギー事例も数多く教えていただき、民家の至近距離に整然と並ぶ風車群の写真(スペインのジブラルタル海峡近く)には、地域のエネルギーを地域でどう考えるか、活用していくのかが重要だと感じました。
原子力はもちろん自然エネルギーへの関心が高まり、社会生活も大きく変わる今夏。これまでの暮らしを見直し、積極的に暮らし方を変えるための節電こそ、未来を見据えた姿なのではないでしょうか。

69名の参加がありました。

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