平成21年度新宿エコワン・グランプリ グループ部門 チャレンジ賞
「ソーラークッカーの実演を通してエネルギー・環境問題を啓蒙」ソーラーエネルギージャパン

 ソーラーエネルギージャパンでは、太陽熱を利用して調理できるソーラークッカーの実演を通して、子どもたちにエネルギー問題について体感、考えてもらう活動を展開しています。環境について関心を持つきっかけともなっています。

取り組み内容
 レンズや反射鏡を使って集光した太陽熱を利用して調理するソーラークッカー(太陽熱利用調理器)。その実演により、太陽の光(熱)で調理できる驚きから、子どもたちにエネルギー問題について体感、考えてもらう、環境紙芝居や写真などを利用して子どもたちにわかりやすく解説する体験学習を行っています。また、野外学習のサポートでは、キャンプなどの飲み水の消毒やバーベキューにソーラークッカーを利用。こうしたデモンストレーションを行うことで、エネルギー問題の啓蒙を図っています。

 野外イベント「エコにトライ」
 新宿区立市ヶ谷小学校の校庭で開かれたエコギャラリー新宿主催「エコにトライ」というイベントでは、多くの親子連れが集い、ソーラークッカーの実物に親しんだあと、実際に銀紙を貼り付けた段ボールを切って箱型に組み立て、太陽熱を集める体験をしました。
 子どもたちの目の前でパラボラ型のソーラークッカーが太陽光線をキラキラとはね返してまぶしいばかり。その輝きのなかから小鍋とフライパンの上でポップコーンがみるみる弾け飛び、目玉焼きもたちまちできあがりました。「わあっ、目玉焼きだ、ポップコーンだってできるんだ。僕たちがつくった物でもできるの?・・・」。瞳を輝かせる子どもたちの笑顔と歓声が印象に残っています。

 大きく広がるソーラークッカーの可能性
 直径25センチくらいのお日様があれば、ゆで卵をつくったり、ジャガイモを蒸かすこともできます。ほんのちょっとしたソーラーの力でも自分のお昼ごはんが食べられます。そうしたことを利用していくと、二酸化炭素の削減にも大きな効果があることがわかっています。太陽熱がこんなに手軽に役に立てられることを知ってもらい、実際に始めてもらう。それが大事な環境教育の一環となり、身の回りの生活の技術としても大いに役立つはずです。
 また、開発途上国では薪が足りない地域もあって、薪をとるために砂漠化も進んでいます。もしソーラークッカーが広がると、例えば1平方メートルの日光を集めるものだと1年間で薪を数百キロ、場合によっては1トンとかを削減する効果があり、環境にとっても非常に大きな効果があります。これからもっと大型化して海水淡水化や発電まで、将来発展するときの基盤ができていくのではないかと期待しています。

これからにむけて
 いまの夢は「エコマラソン」。排気ガスを出さないソーラーバイクで東京マラソンなどのマラソン大会の先導を実現できたらいいですね。また、ソーラークッカーを国内だけでなく、海外の途上国にもっと普及させたい。簡単に電気やガスが使える日本ではソーラークッカーの普及はなかなかむずかしいかもしれませんが、スローフードも流行ってきましたし、これから普及するチャンスではないでしょうか。同時に開発途上国では、例えば飲み水の消毒くらいは段ボールに銀紙を貼っただけでもできます。低温殺菌牛乳のように65℃くらいで30分ほど消毒すればほとんどの雑菌は死んでしまいますから、飲み水として大丈夫。そんないろんな可能性をソーラークッカーは持っています。

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