平成20年度新宿エコワン・グランプリ 事業者部門 チャレンジ賞
「都心のキャンパスに憩いの場を!~都市型緑化への挑戦~」 法政大学・市ヶ谷キャンパス

 法政大学の皆さんは、2004年度から、本大学が掲げる「グリーン・ユニバーシティ」の実現のため、さまざまな緑化運動に取り組まれています。その結果は着実にあらわれているようです。


取り組み内容
 1.憩いの場の創造
 2.環境教育の実施
 3.都市的自然の創造
 4.ヒートアイランド対策および地球温暖化対策 
 以上の4つを目的に、次のような活動を進めています。
?@学生の提案から実現した屋上庭園
?A都心でサツマイモ栽培
?Bみどりのカーテンで省エネ!
?Cオフィスで楽しめるペットボトル栽培


?@学生が提案した屋上庭園
 「キャンパスに緑を!」。2つの学生グループからの提案を受け、2004年4月、市ヶ谷環境委員会に「屋上緑化プロジェクト」が設置されました。そこで学生スタッフが調査・検討を重ね、たくさんの屋上を見学。その結果、2005年3月に「オリーブ・ガーデン」と「グリーン・テラス」という2つの屋上庭園が誕生しました。これは専門家からも高い評価を得ました。その後、2006年に富士見坂校舎5階の屋上庭園、2007年には外濠校舎7階に「外濠の里」も完成しています。設計から維持管理まで学生の手で行われています。


?A都心でサツマイモ栽培
 なぜサツマイモなんでしょうか? それは、サツマイモの葉が大量の熱を吸収するため、周辺の温度の上昇を抑制する効果があるのです。実際に調べてみたら、土耕サツマイモ表面温度と石畳表面温度の差が約10~14℃ありました。そのうえ、11月には約50kgのサツマイモが収穫されました。おいしくって地球にも優しい、一石二鳥の取り組みです。

?Bみどりのカーテンで省エネ!
 法政大学は、キャンパスの一部が新宿区に所在していることから、新宿区が地球温暖化対策の1つとして推進する「みどりのカーテン」プロジェクトに参加しています。「みどりのカーテン」とは、ゴーヤ等の蔓性の植物を窓際で育て、それをカーテンのようにする事で、冷房の使用を抑え、省エネを目指します。これだけで5℃近く温度が低くなりました。トウガラシやニンニクを使った自然農薬を使うので、環境にも優しいです。もちろん、ゴーヤとヘチマも収穫できました。枯れた葉などは腐葉土に生まれ変わります。


?Cオフィスで楽しむペットボトル栽培
  このペットボトルの鉢は、その前は柄杓(ひしゃく)でした。その柄杓は打ち水をするため、ペットボトルから手作りされたのです。打ち水とは、地面、特にコンクリートに水をまくことで、地表温度を下げ、涼しさを感じるという昔からの知恵です。最近ではこの活動が「打ち水大作戦」として、全国で実施されています(主催:打ち水大作戦本部)。法政大学もこの活動に参加しました。
 このように、1つのものを幾通りにも使用することを「リユース」といいます。ペットボトルに関してはリサイクルよりリユースの方が環境負荷が少ない可能性があり、注目されています。
 柄杓代も節約でき、オフィスに緑も増えました。


これからにむけて
 以上のような活動が、どの位の効果を生み出しているのかを知るために、2008年度、学内の数ヵ所の緑化スペースにサーモカメラを設置し、測定しました。確かに緑化の効果を実感できる結果が得られました。この実績はパンフレットにし、大学外とのコミュニケーション・ツールに活用します。
 今後は、学内の緑化スペースを地域の人々とも共有できるように検討していきたいと思っています。


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